みんなで、餅つきっていうのをやった

二回目の交換日記…… 実は……すごく楽しみにしてて……何を書こうかなって…… いろいろ考えてたんだ。 前の時は、みんなが返事を書いてくれたのが…… すごく嬉しかった…… だから……今度はもっと面白いことを書かなきゃって…… 思ったんだけど…… 何だか、そう考えるてると、何を書けばいいのか…… 本当に分からなくなっちゃって……すごく……困った。   それで、エストに相談してみたんだけど…… 「さいきんあった、楽しいことを書けばいいよー」って言われたから…… 一昨日、クラスの皆でやった、「餅つき」っていうのを書く……よ……   「餅つき」っていうのはお正月にやる人間界の行事らしい。 たまたま、街で優希とリュアナに会った時に誘われて、 あたしも参加させてもらうことに……なったんだ。   場所は、学園の校庭を使わせてもらった。 集まったメンバーは、主催者の優希とリュアナ、アンゴルモア。 後はチマにアリッサ、セシリーとフィルミリアもいた。 後の皆は実家に帰ったりしていて、声が掛けられなかったらしい。 そういえば、一応、安全の為にってことでディーネ先生もいたけど…… なんだか……ずっと寝ていたように見えた……   えと……それで餅つきのやり方っていうのは…… まずは、大きな木の台（木臼っていうらしい）に蒸したもち米をのせる。 それを、ひとりが気の槌（杵って道具だそうだ）で、ぺったんぺったん 叩いて、もうひとりが叩かれたもち米を手でこねるんだ。 　　 あたしも、杵で叩く役をやらせてもらったんだけど…… その手加減したつもりなのに…… 臼が……その……真っ二つになっちゃって……うぅ…… すごく……みんなに……迷惑をかけちゃって…… あたしって……なんでこんなに不器用なんだろう…… でも、クラスの皆は笑って許してくれて…… あたし……すごく……嬉しかったんだ。   その後は、皆でついたお餅を食べた。 とっても柔らかくて、美味しかった。   やっぱり、皆で、一緒についたお餅だからかもしれないな…… とにかく、とても楽しい行事だったよ。 来年もまた、餅つき……やりたい……な。   えと、それじゃ、そろそろ次に回さないと…… アリッサ……でいいのかな？

はじめてのこうかん日記

あの……こういうの書くの、あたし、初めてで…… それに……普段から文章とか……か、書き慣れて、ないから…… 多分、すごく……そのっ、ヘンなこと書いちゃうと……思うけど…… 頑張って……書く……よ……   えっと……まずは……自己紹介から……だよな？ あ、あたしの名前はエヴァン。エヴァン・クローデルだ。 竜人族……出身で、獣王になる試練を受ける為に トリニアス学園に通っている。   獣王っていうのは、その……獣人界を治める王で、 あたしは小さいころから、長老様の下で、獣王になるための、 厳しい鍛錬をつんできた。 長老様……竜人族の族長様は、先々代の獣王をされていた方で、 誰からも尊敬されている、とても偉大な御方なんだ。 修行はすごく苦しくて、辛いこともたくさんあったけど…… それでも……止めたいって思ったことは、一度もない。 部族のみんなが、あたしを応援してくれてるし、 こんな、あたしを今まで育ててきてくれた、 長老様の期待に応えたいから…… だから……だから、あたしは絶対に獣王になる！ そのためには、もっともっと頑張らなきゃいけないんだ。 誰からも認められる……長老様のような、そんな偉大な王に…… あたしは、なりたいから……   っあ……ご、ごめんっ！ こ、こんな話っ、つ、つまらない……よね？ で、でもっ、ほ、他に何を書いたらいいか……分からなくて…… え、えと……エスト……みたいに、好きなもののことを 書けば……い、いいのかな？ あ、あたしの好きなものは……漫画……だ。 『マジ・カレ』っていう、少女漫画が……あるんだけど…… この学園に入って、初めてその漫画をみて…… すごく……どきどき……したんだ。 あたしは、それまで修行ばっかりしてきたから、 こんな世界もあるんだなって…… 漫画の中の世界が、なんだか、すごくまぶしく見えたんだ。   でも……あたしが……少女漫画が好き……なんて…… やっぱり……似合わない……よね？ だって……見た目はこんなだし……目つきは悪いし…… みんな、あたしのこと、きっと乱暴者だって……思ってる……だろうし…… うぅぅ……どうしたら、学校のみんなと、 その……仲良く……やっていけるのかな…… 誰か……教えて欲しいよ…… え、えと……次は…… だ、誰に渡せば……いいのかな……？